Written by ナタク
エドガー「日本語の読める全国1億人の私のファンのレディ、こんにちは。フィガロ王国統計調べ『彼氏にしたい男』7年間連続一位保持者、エドガー=ロニー=フィガロだ」
ロック「こんにちは!」
セリス「こんにちは!」
ロック&セリス「お昼の放送の時間です!」
エドガー「私の前置きの意味がなくなってしまったではないか!!しかもいまは朝だぞ、朝!!」
ロック「長々やってるほうが悪いんだよ(無視」
マッシュ「そうそう。アニキ、あきらめろよ」
ここは、フィガロ王国の一室。大きなテーブルを囲んで、13名が集結している(ウーマロは暴れるのでつまみ出された)。
ティナ「ねぇ、エドガー」
エドガー「何かな、レディ?」
ティナ「どうして私達を集めたの?」
エドガー「それはだな、レディ。君の顔が見たかったからだよ」
思わず頬を染めるティナ。セッツァーが思いっきりエドガーを睨みつけた。
セッツァー「…なら何故俺達男を呼んだ?国王さんよ」
エドガー「そうカリカリするな、セッツァー。理由は、それだけではないのだ」
モグ「理由なんていらないクポ!モルルとデートの約束があったクポぉぉぉぉぉ~~~!!」
マッシュ「まぁまぁ、モグ。怒ったって無駄だろ?」
涙して泣いているモグをマッシュがたしなめる。
カイエン「して、理由は何でござるか?」
エドガーが良くぞ聞いてくれたみたいな顔をしていった。
エドガー「カルタをするのに理由がいるかい?」
全員「(かっち~~~~~~~ん)」
ロック「おい、ぱくってんじゃねぇぞ!? しかもなんだよ! カルタするために呼んだって言うのか…」
エドガー「ただのカルタではない。リルムと共同開発した、カルタだ」
エドガーが説明するには、このカルタは冒険している当時のメンバーの台詞で構成されたカルタ。それにリルムのハイテクな絵付き。ただし、取るときにはその台詞を言ったキャラの名前を言わなければならないという。
エドガー「まぁ、あのころの思い出に浸ろうというようなものだ」
ストラゴスが、頷いた。
ストラゴス「わしの命も後ドレだけ持つか分からんゾイ。ちょうどいい機会だと思うゾイ」
シャドウ「……」
シャドウはインターセプターの頭をなでている。
エドガー「そう言うわけで、カルタをやろう。私とリルムで、交互に札を読むからな」
というわけで…スタート。(早;
エドガー「『ゆるせん帝国!』」
ロック「これは…確か…」
ロックが目の前にあった『ゆ』の札を取ろうとしたときだった。マッシュの手が横から伸びてきて、
マッシュ「マッシュ!」
と言ったのは。
エドガー「さすが、言った張本人なだけあるな」
マッシュ「ははは!」
豪快に笑うマッシュ。
リルム「えっと…『……似合うぜ。そのリボン。』」
セッツァー「なんじゃそりゃ?」
エドガー「ちょっと難しかったかな。私も、机の中にタイムマ○ンがなければ分からないところだった」
セリスは目の前にあるのに手を伸ばそうとしない。
セリス「……///」
ロック「……///」
また、マッシュの手が伸びる。
マッシュ「ロック!」
ロックが叫んだ。
ロック「なんでわかったんだよ!?」
エドガー「さすが私の弟だ」
マッシュ「ははは!」
また豪快に笑うマッシュ。
マッシュ「消去法さ。まず、言葉使いから男って分かるだろ? それからアニキはもっと回りくどい言い方するし、シャドウとかストラゴスとかガウとかカイエンとかはそんな言葉使いはしない。セッツァーは残念だけど言う相手がない。ゴゴはほぼまねしかしない。勿論俺でもない。ということは、ロックしかいないだろ?」
思わず拍手するセッツァー。
セッツァー「…筋肉で脳みそができてたわけじゃないようだな」
マッシュ「まあな!!」
呱々で同意するマッシュもおかしい。
セッツァー「…でも言う相手がないとはどういうことだ?」
マッシュ「は…はは…(汗」
ギロリとセッツァーがマッシュを睨んだ。
シャドウ「…絵札を見るだけで分かるだろう、普通」
シャドウがツッコミを入れる。さすがアサシン、鋭い。
マッシュ「……(固)」
マッシュは固まってしまった。
エドガー「『シンジラレナーイ!!』」
今度こそとばかりにセッツァーが腕を伸ばす。
セッツァー「ケフ……!」
叫ぼうとしたときだった。
ロック「そうはさせない!盗む!!」
セッツァーはあっけなく札をロックに盗られた。
ロック「ケフカ!!」
エドガー「正解!!」
セッツァー「ありかよ!!」
リルム「先すすめるよ~。『さすがに犯罪か…やめとこう。』」
またすばやくセッツァーの手が伸びた。ロックは盗み損ねた。
セッツァー「エドガー!!」
エドガー「くぅ…あそこで口説いていれば…しかし、私にはティナというカワユイレディが…」
悔やみ、そしてずれて行くエドガー。
エドガー「『おあついね……』」
セリスが叫ぶ。
セリス「嫌味なカードね!」
ロック「いじめかよ!!」
シャドウがさっととった。
シャドウ「リルム。」
エドガー「正解!」
ティナ「あの時は、意味がわからなかったけれど…いまなら、わかるわ。」
赤面しているおあついお二人さんを無視してリルムが続けた。
リルム「『ティナはみんなの心のささえなんです ティナがいてくれたからみんながんばってこれました』」
ティナは札を必死に探している。実を言うとそれはセリスがもう見つけていたのだがティナに気を使ってとらなかったのだ。
ガウ「ガウ、札見つけた!」
そういって、札を取ろうとしたガウにセリスがにっこり言った。
セリス「とらなかったら今日おごってあげる♪(勿論ロックのおごりだけど)」
ガウ「ガウ、おなかすいた!ガウ、札を取らない!」
子供と言うのは純粋なものだ…
そんな会話を聞いていないティナは、札を見つけて手を伸ばした。
ティナ「カタリーナ。」
遠い眼になったティナ。
ティナ「私、一日だけ空けるといったけど…みんな、大丈夫かしら…?」
一日でどうこうなるもんじゃぁないだろうと思うのが普通だが、それが母性ってやつなのかい?ティナ。
エドガー「『お前達は、いまなにをしているんだ?』」
一枚も札に手を伸ばさなかったゴゴが、札をとる。
ゴゴ「ゴゴ。」
そりゃそうだろう。なんせ後のほうに入ってきたんだからな。理解不能っぽい話が多かっただろう。
リルム「『よ ろ し く!』」
いままで1つもとっていないセリスが手を伸ばした。
セリス「ウーマロね。」
そうしてどんどん札は取られていった。最後に残ったのは一枚。
いまの成績発表。
1位、ロック(盗ってあるものを盗み済み)
2位、セッツァー(すでにぼろぼろ)
3位、カイエン(伝統ですからな)
ちなみにベッタはストラゴス。
ストラゴス「老眼になってしまったゾイ」
さて、残りの一枚。(とんでるぜ!)
エドガー「これに優勝した人はペアのオペラ劇場のチケットをさしあげよう。」
全員(ほぼ)「何!?」
エドガー「ちなみに、いままでの成績は皆無にしてこれを取れた人を優勝としよう」
全員「はぁぁ!?」
~回 想~
ティナ「(ディーンとカタリーナを招待してあげれるわ)」
ロック「(セリスといけるかな)」
エドガー「(ふふふふふ……)」
モグ「(モルルと行くクポ!)」
マッシュ「(別にいらないなぁ…)」
セリス「(ロックと行ければ良いな…自分でちゃんと見てみたいわ)」
ガウ「(おぺら?おいしい?おいしい!おいしい!おいしい!おいしい!)」
カイエン「(オペラ?)」
セッツァー「(客と言う形で侵入して今度こそマリアをさらってやろうか?)」
シャドウ「(インターセプターとでもいくか…)」
リルム「(あたしも参加するもんね!インターセプターちゃんと行こうっと!)」
ストラゴス「(生い先短い運命ゾイ…最期に可愛い孫と…)」
ゴゴ「(……)」
エドガー「『魔大戦
すべてを焼きつくした、その戦いが終わった時
世界から「魔法」という力が消え去った
そして1000年…
鉄、火薬、蒸気機関
人々は機械の力を使い
世界をよみがえらせた
今またここに
伝説となった「魔法」の力を復活させ
その強大な武力によって
世界を支配しようとする者がいる…
人はまたそのあやまちを
くり返そうとしているのか…』」
全員「(ナレーターだ!!)」
セッツァーが手を伸ばす。
セッツァー「いただくぜ!」
ガウ「オペラ、おいしい?おいしい!」
ガウがそういって、セッツァーの手に噛みつく。セッツァーの傷は、また、1つ、増えた。
セッツァー「いってぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
そこにセリスが入る。
セリス「渡さないわよ!ロックと一緒に行きたいの!!…あっ……」
ロック「セリス……」
セリスは、魔札剣(意味不明)を使った!ガウはいままで持っていた札を吸収された!
ガウ「ガウ~~!」
しかし、それはカイエンによって破られる。
カイエン「うおおおおおお!」
セリス「きゃぁ!」
セリスは吹っ飛ばされた。
ロック「セリス! 大丈夫だ、俺が札を取る!!」
カイエンの手に渡った札を、ロックがぱくる。
ロック「いただき!」
そこにインターセプターがいって……
インターセプター「ワンワンワン!」
がぶっ!
…ロックの尻に噛みついた。
ロック「いたぁぁぁっ!さすがご主人よりつよいだけあるなぁ…でも…札は、渡さないッ!」
その言葉にシャドウが"ぴくっ"とした。
シャドウ「…俺より、強い?」
ロック「え?…あわわわわわ」
ロックは慌てて逃げ出した。それをシャドウがおう。
セリス「ロック!」
セリスがロックに叫んだ。
セリス「貴方の気持ちがわかっただけでも…嬉しいの…だから…もう、いい……私がダンチョーにチケットもらったから…それで行きましょ?」
途端にロックは笑顔になった。
ロック「ああ、セリス!」
そう言うと愛のパワーとでもいいたげにシャドウをフッ飛ばしてしまった。
札は、宙を舞う。
マッシュの手の中に収まる札。
マッシュ「え?」
マッシュにモグが突進していった。
モグ「クポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ~~~~~!」
恐ろしい数のポを叫びながら…
マッシュ「のわッ!」
札は、再び宙を舞う。
今度は、ストラゴスが取る。
ストラゴス「嬉しいゾイ~~v」
喜ぶじいさんを、リルムがフッ飛ばした。
ストラゴス「リ、リルム…」
リルム「ご免ね。インターセプターちゃんと行くから♪」
じじいよりもイヌのほうが大切。
その事を、いま、ストラゴスは悟った。
それを、『盗む』のコマンドを張りつけたゴゴが盗る。
ゴゴ「俺がもらおう。新しい、ものまねができそうだ」
エドガー「ふふふ…ふははははは!」
いきなり『彼氏にしたい男№1』が笑い出した。どうしたというのか。
エドガー「ゴゴ…それは私のものだ! ティナと行く!」
ティナの頬は紅潮し。ロックは「そうか…そうだったのか…」とつぶやいている。セリスはむすっとしている。一人の友達を取られると思ったらしい。
ゴゴは驚いたのか、『シンジラレナーイ!!』と言った。全員、ケフカが帰ってきたのかと思った。
エドガー「もちろん、最初から私がもらうと決まっていたのだが。」
そういって、ゴゴに近づくエドガー。思わず退くゴゴ。
何で、そうなるさ?
一筋の、風が吹く。
エドガー「私のもn…ッ!?」
エドガーがゴゴに襲い掛かろうとしたときだった。
ウーマロ「ウーーーー!」
暇で暇で仕方なかったウーマロが突撃してきたのだ。
エドガーは、飛びのいた。ゴゴは、札を捨てて飛びのいた。
ウーマロは……
"ペアのオペラ劇場のチケットを手に入れた!"
ウーマロ「??食べられる?」
全員「食べちゃだめぇぇぇっ!」
ウーマロ「バクリ!むしゃむしゃ…」
自分の口で「むしゃむしゃ」とか言う人初めて見たよ コイツなら「ぎゃふん!」も言ってくれそうだね!
ウーマロ「まずい…」
全員「当たり前だろ!」
わけのわからないオチ。わけのわからないカルタ。それを作ったのは?
全員「ナタクぅッ!!」
ナタク「すみません~!でもロックとセリスはおこんなよ!? ちゃんとくっつけてあげたんだから!それに陛下とティナも怒っちゃダメ!」
全員「問答無用!」
ティナ「アルテマ!」
ロック「フェニックス!」(シャドウふっとばしちまったしな;)
セリス「かいでんのあかし装備!アルテマウェポンで攻撃!!」
ガウ「暴れる!」
マッシュ「夢幻闘舞!!」
カイエン「必殺剣 断ッ!」
エドガー「ドリル!!」(きぃぃぃぃん)
モグ「ゆきだるまロンド!!」(どてっ)
セッツァー「スロット! 777!!」
シャドウ「投げる!」(机にあった果物ナイフを)
リルム「スケッチ!」
ストラゴス「グランドトライン!」
ウーマロ「ふぶき!」
ゴゴ「ものまね!」(逃げる真似をする)
ナタク「みなさ~~んっ変なオチでご免さいねvそれではぁッとんずら!」
~THE END~
全員「ENDじゃないだろ!」
■ナタクさんのアトガキ■
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!タイトルからお分かりい ただけるように、FF6の皆さんがカルタに挑戦するお話でした(笑)
ここにケフカを登場させれば…楽しかったのでは?と後から考えてみれば反省点はいろ いろありまして、修行が足りないな、山に篭ろうとまで考えていました(え)
公開してくださった桜さん、本当に有難う御座いました! (05.4.2)
■御礼コメント■
このサイト初のコメディ小説ですw ナタクさん m(_ _)m アリガトォ~★
オールキャラって大変ですが、全キャラの特徴がうまく出ててすごい。私も妹に「ギャグを書け」と言われましたが、無理です【><。】
ロックってやられキャラですよね。男×男で書かれると受けだし……w でも、頑張ってるのに空回ってしまうところが愛しい♪
素材に悩みました。カルタってないんですよ。カードすら見あたらなかった。ので、作ってしまいました^^; あのFはフィガロのFです。ナタクさんのNにしようかとも思ったんですが、フィガロの大臣に頼んで作らせたって感じでw 適当に作った(素材の作り方なんて知らないので)割にはよくできました(自画自賛w)。しかし、他の素材を作れと言われても無理ですので;;(いつか挑戦したいとは思ってますが、10年しても余裕ができるかどうか不明……^^;)
周囲のテーブルフレーム素材は、パールボックス様でボタンを使ってテーブルフレームにする方法があったので、早速使ってみたんですw シンプルで気に入ってます。
投稿要項を改訂して一発目の投稿。本当に嬉しかったです。ナタクさんに負けないよう、桜も頑張りますw お互いいっぱい書きましょうね^^ (05.4.2)
【この頁の素材】 ClipArt:自作
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